トランペット始めたい人必見! 元応援団員オススメの買い方と練習法
おはようございます、元応援団員のハルカです。
プロ野球の応援団は、様々な方法を用いて選手を応援します。
なかでも、花形はトランペットによる応援。
トランペットで選手の個人テーマ、チャンステーマ、球団歌などを演奏して、球場を盛り上げます。
トランペットは高くて大きい音が出る、派手な楽器です。
球場内でも、トランペットによる応援がひときわ目立つし、注目度が高い応援スタイルと言えます。
『応援団=トランペット』という印象を持たれている方もいるのではないでしょうか。
なかには、『応援歌が好きで球場に行く』『応援団のファン』と言ってくださる方もおられます。
そして、もしかしたら応援団が演奏する姿を見て、『自分もトランペットを吹いてみたい』と意欲的な気持ちになられた方もおられるかもしれません。
しかし、トランペットは誰にでも簡単に始められるものなのでしょうか?
どうやって買えばいいのか?
かなりお金がかかるのでは?
どうやって上達すればいい?
など、多くの疑問も次々湧いてくることと思います。
そこで今回は、元応援団員の僕が、トランペット始めたくてウズウズしている皆さんに、買い方や練習方法なんかについてお伝えしてみたいと思います。
トランペットの購入方法
楽器の入手法は色んなルートがあります。
応援団としてよく見られるのは、次の3パターンです。
・楽器店で購入する
・ネットで購入する
・先輩から譲り受ける
それぞれにメリットがあります。
楽器店で購入する
楽器店で購入するのは、もっとも王道的と言えます。
3つの方法の中でいちばん安心できる入手方法です。
粗悪品を掴まされることもなければ、お金だけ支払ってモノが得られなくなるというリスクもありません。
有期の保証をつけられる場合もあります。
用途やレベルに合わせたアドバイスももらえるでしょうし、適した楽器を勧めてもらえます。
付属品も紹介してもらえるし、手入れのやり方を教わることもできます。
メンテナンスのときも話がスムーズです。
楽器は購入して終わりではないので、こうしたアフターケアがしやすいというのはメリットとしてかなり大きいです。
デメリットを挙げると、3つの方法の中では費用負担がもっともかかりやすい点です。
ネットで購入する
ネットで購入することのメリットは、安価で購入できることが多いことです。
出品者は、店舗のこともあれば個人のこともあります。
いずれにしても、正規の楽器店の店舗で購入するより手続きはラクだし融通も利きやすいです。
店頭には並んでいないような安い商品、特にちょっとしたキズものを安く入手できる可能性があります。
キズといっても、品質に影響がなくて見た目を損なうだけの場合が多いです。そういう状態なら、『買い』で良いでしょう。
デメリットもあります。
どうしても、ネットでのやり取りにはリスクが伴います。
たとえばネットの画像や説明書きのイメージと、実物がズレていることがあります。
ちょっと悪質な場合はキズ、歪みや不具合などが記載されていないこともあります。
本当に最悪のケースでは、『お金は支払ったけど商品が送られてこない』という詐欺被害に遭う可能性もあります。
先輩から譲り受ける
応援団では、先輩から楽器を譲り受ける方法もあります。
購入価格の半額以下で売ってくれる先輩もいるし、なかにはタダで降ろしてくれる先輩もいます。
入団したてで楽器にまでお金がなかなか回らないときなどは、本当にありがたいものです。
また、先輩や仲間と物質的なつながりができることもメリットと言えそうです。
デメリットがあるとしたら、そのつながりが却って邪魔になる可能性があることですが、まあそういうケースはあまり見られないのでそこまで考えなくていいと思います。
ただ、譲り受けた楽器を使い潰して処分するときや他の楽器に乗り換えるときには、譲ってくれた先輩への配慮が必要と考えた方がいいでしょう。
あとは、当然ですが中古の楽器なので、変なクセとかキズがついた状態で回って来ることは覚悟しないといけないですね。
この他の入手方法に、『音楽団体などから譲渡される』なんてのもあります。
学校の部活や地域のサークルとかで使いつぶしたお古が回ってくる感じです。
ありがたく頂戴すればいいのですが、楽器はその団体の資産として登録されていることが多いので、所有権の変更に関して正しい手続きをきちんと踏んでおくことが必要です。
これを怠ると、あとあと面倒なことになりかねません。
珍しい入手方法としては、『スポンサーや他団体から使用の依頼が来る』なんて特殊な例もあります。
『わが社の宣伝のためにこの楽器を使ってください』とか『新モデルの試作品なので、使い勝手を試してみてください』とかそういう感じです。
こうした依頼がくるのは、かなりの上級者や業界有名人などに限定されます。
どの価格帯を狙えばいい?
楽器は、安物から高額なものまで、価格帯がピンキリです。
応援団を始めるにあたり、相場としてどのあたりの金額が妥当なのでしょうか。
将来どのレベルで吹きたいかで価格は決まる
楽器はお金がかかります。
特に、強豪校の吹奏楽部やプロ奏者などが使う楽器は高額です。
良い物を求めれば当然ですね。
楽器店のショーウインドウを見ると、6ケタ(10万円以上)のトランペットがたくさん並んでいて驚きます。
20万円以上とかがふつうです。
初心者が最初に尻込みするのは、ここですね。
初めての楽器に挑戦しようとしていきなり20万円も出せなんて言われたら、そりゃ誰でも抵抗感はあります。
でも大丈夫です。
いきなり20万とかのラッパに手を出さなくていいです。
将来オーケストラに入りたいとか、高度なレベルを求める人は、安い楽器に触らない方が良いです。
悪い楽器を使うと、変なクセがついたり耳の感性が悪くなったりしますからね。
でも、『応援団以外で吹かない』という人なら、安物でも充分です。
使途が多様化する世の中ですので、安価で求めればそれなりのものは手に入ります。
ネットなどで訳アリ商品を探したら、2、3万円で新品が買えます。
『訳アリ』と言っても、品質そのものに影響があるわけではないです。
例えば部品が少し変形しているとか、色にムラがあるとか、その程度のレベルが多いです。
楽器の性能になんら不備のない内容であれば、まったく問題ありません。
金銭的に余裕があるなら、高いものを手にするに越したことはありません。
でも現実的に金銭に余裕がないなら、トランペットの質はある程度妥協していいと思います。
その分、お金を遠征費などに回した方が、よほど質の高い応援団活動を展開できます。
ネットの場合、たまに悪質な業者や出品者がいるので注意は必要ですが、元々の金額がそれほど高額ではないので、サイアク被害に遭ったとしても致命的ではありません。
なので、ネットで低価格の訳あり商品で買い求める方法は、かなりおススメです。
ある応援団員の購入事例
ある応援団員、と言っても僕ですけども、一例を紹介しましょう。
僕が初めて購入したトランペットは、ネットで見つけた『訳アリ商品』です。
確か『何かの細かい備品の形(または色)がおかしい』という理由でした。
もちろん楽器としての性能にまったく問題はありません。
楽器屋でメンテナンスするたびに『同じネジがないのでここだけ種類が違います』とか『修復した箇所だけ少し色が目立ってしまいます』となるけど、まったく気になりません。
そして、僕の2台目のトランペットは知人から譲り受けたものです。
他人が吹いた楽器に抵抗がある人もいるでしょうが、マウスピースは自分のものを使うので、間接キスにはなりません。
(コロナ対策として、念のため全体を消毒しておいた方が良さそうです)
楽器に変なクセはついていたかもしれないけど、どのみち僕も悪いクセがつきまくりなので、そこも気にせず吹くことができています。
僕の場合、2本合わせて出費は3万円以下です。
むしろ楽器ケース代の方が高いんじゃないかっていうレベルです。
トランペットの練習方法
次に、トランペットの練習方法を見ていきましょう。
トランペットを思い切り吹き鳴らすことは、応援団員にとっても非常に楽しくてやりがいのある応援方法です。
しかし、目立つということは、それだけプレッシャーもかかります。
大きい音を出すわけなので、音を間違えたり外したりすれば、かなり目立ちます。
変な音とか弱弱しい音しか出なかったら、恥ずかしい思いをします。
練習不足だと、試合後半になると唇がバテて音が出なくなることもあります。
トランペットの演奏力は、団員によって巧拙の差が大きいのが事実です。
何をどのように練習すれば上達するのか、初心者のファーストステップを見ていきましょう。
応援団員もトランペット初心者が多い
ところで、応援団員の人たちは、入団前からトランペット経験者が多いのでしょうか?
じつは、全然そんなことはありません。
確かに経験者はいます。
いきなり入団初日からバリバリ吹き鳴らす猛者も存在します。
そこまでではなくても、ある程度以上の基礎ができている人と言うのは一定数います。
学校のクラブ活動や地域のサークルなどの音楽団体に所属しながら、並行して応援団活動をする団員もいます。
しかし、多くの応援団員は、トランペット未経験の状態で入団してきます。
楽器を触ったことない人、楽譜が読めない人など、音楽初心者も大勢います。
それでも、大丈夫です。
練習すれば、必ず吹けるようになります。
音が出るようになるまでそれなりの練習は必要ですが、『楽器の練習は楽しいので苦にならない』と感じる人も多いようです。
初心者は始め方が大事
初心者はまっさらな状態でスタートできるのが強みです。
『間違った知識』とか『偏見による思い込み』くらいは持っているかもしれませんが、技術的にはまだ何もクセがついていません。
一度でも変なやり方が身につくと、直すのに苦労します。
まして、初心者のうちに身についた悪癖は、下手をすると一生直せません。
一番いいのは、初心者のうちに正しい吹き方を身につけることです。
正攻法は、音楽教室のレッスンに行くことです。
もちろん時間とお金はかかるけど、それに見合った対価が得られます。
レッスンに行けば吹き方だけでなく楽器の手入れの仕方や楽器にまつわるウンチクも知れて、より楽器を好きになり、大事に扱うようになります。
初期投資を惜しむか惜しまないかで、その後の成長曲線や到達点がかなり変わってきます。
自己流による練習の顛末
初期投資をオススメしておいて何ですが、僕は自己流で吹き方を覚えています。
現実的な話をすると、多くの応援団員は音楽教室のレッスンなんて受けません。
『見よう見真似』と『先輩のレクチャー』と『自分なりの練習方法』で、それぞれが自分の吹き方を確立していきます。
そのため、個性的な吹き方をする人が多いです。
正しく吹いている人もいれば、めちゃくちゃなやり方で吹いている人もいます。
とうぜん、僕の吹き方も「めちゃくちゃな吹き方」です。
あるときプロの方から『初心者のときに正しく覚えていないから、悪い癖がつきまくっている』と言われました。
これは、僕がトランペットを覚えた数年後に言われたことです。
自分のことを上手いとは思っていなかったものの、その道のプロからハッキリ指摘されるとやはりショックはありました。
ところが、悪い部分を修正してみたところ、『本来正しいとされている吹き方』ではほとんど吹けませんでした。
『悪いところを直すと、良い部分も消える』ということがおうおうにありますが、どうやら僕もそのパターンに陥っているみたいで、『もう修正することができない』悪質なクセだったようです。
なので、結局このクセを矯正することなく応援団活動を続け、ついには悪癖が直ることなく辞めることになりました。
同じように、我流で吹いている人は大勢いますが、みな問題なく爆音で吹き鳴らしています。
どうやら、人それぞれの吹き方で良いようです。
仮に僕が応援団に復帰するとしても、またあの変なやり方で吹くことになるでしょう。
まあ、音は出るし(自分の中では)問題なく吹けていたので、それで構わないと思っています。
応援団員の中には、こうした変なクセを抱えつつも、そのままそのやり方をずっと続けている人は大勢います。
なので、絶対に最初は音楽教室のレッスンを受けないと始まらないかと言うと、そういうわけでもないということが、僕の経験則から言えます。
初心者の練習方法
最後に、初心者の練習方法のファーストステップに触れておきましょう。
初心者の場合、まずはマウスピースだけで練習するやり方がいいと思います。
ラッパ本体は置いておいて、マウスピースで唇を震わせる練習をします。
そこで正しく吹けるようになったら、そのとき初めて楽器を装着したら良いと思います。
初心者はこの段階である程度の練習期間を要すると思います。
マウスピースだけだと音も出ないし楽しくないかもしれないけど、ここは頑張りどころです。
1か月できなくても、それでもずっと続けることが大事です。
ある日突然音が鳴り始めます。
継続して音が出せるようになれば、次の段階に進んでください。
マウスピースのみで練習すると、音が出なくてモチベーションを維持できない人もいます。
でも、じつは音が出ないことによるメリットもあります。
一つは、練習場所をあまり選ばないこと。
ラッパ本体を吹くようになってくると、音量が大きすぎることから、練習の場所や時間帯はかなり制限されます。
その点、マウスピースのみで練習するなら、騒音をそこまで気にせずできます。
二つ目のメリットは、『音が鳴らない』『変な音しか出ない』ことに関して、自分自身が恥ずかしい思いをしなくて済むことが挙げられます。
初心者が楽器を演奏すると、どうしてもミスは多いし、変な音しか出ないし、周囲の人にとって耳障りな音になりがちです。
『周囲にどう思われようが気にならない』という図太い神経も応援団員には必要な資質ですが、それでもやっぱり初心者丸出しの拙いレベルだと恥ずかしさを感じることもあります。
マウスピースのみで練習する場合は、演奏者のレベルの低さが目立たないので、安心して思い切り練習できます。
別の練習方法として、マウスピースすら使わずに唇を震わせるだけのやり方もあります。
これなら、さらに『練習場所や時間帯』の自由が利きます。
2種類の練習方法があれば、やり方を組み合わせることで飽きやマンネリも防げます。
マウスピースを用いた練習と併せてやってみてください。
まとめ
冒頭で、『トランペットは誰にでも簡単に始められるものなのでしょうか』と書きました。
結論としては、『やりたい気持ちがあれば、誰でも始められる』と言えそうです。
基本的に楽器は高額ですが、必ずしも高いものを求める必要はありません。
『無理のない入手方法』で『自分に合ったレベルの楽器』を手にするのが一番です。
また、トランペットは音が出るまでに時間がかかる人もたくさんいます。
でも焦る必要は全然ないです。
ちゃんと練習さえ続けていれば、最終的には全員が吹けるようになります。
練習は、やり方とか考え方一つでいくらでも楽しく続けられます。
あきらめず練習を続けていきましょう。
そして、ちゃんと吹けるようになっても、練習は継続してやり続けた方がいいです。
特に、『オフの冬場に楽器から離れたためオープン戦の時期に苦労する』というのが、応援団員の失敗あるあるです。
人間というもの、大人になってから覚えたことは簡単に忘れていきます。
上達することも大事だし、身につけた技術を維持して、レベルの水準を落とさないことも大切です。
継続して練習を続けていきましょう。
以上、『トランペット始めたい人必見! 元応援団員オススメの買い方と練習法』でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。