応援団の収入事情を大暴露【給料あり? チケットは無料?】
試合があれば本拠地だろうが遠征だろうが毎日どこでも活動を展開する応援団。
チケット代、飛行機代、ホテル代など、活動を維持するには潤沢な資金が必要なはずです。
その応援団の財源はどこにあるのでしょうか。
一般ファンの方からは、だいたい次のようなことを言われます。
・応援団員は球団から給料をもらっている
・応援団員はチケット代がかからない
・活動資金は球団が負担してくれる
応援団活動が『本業』あるいは『小遣い稼ぎ』と思っている方もいるようです。
さて、実際どうでしょうか。
応援団の報酬はどのくらい?
まずは応援団の活動の報酬から見ていきましょう。
応援団は無報酬
応援団員の活動は、特殊な例を除き、すべてボランティアです。
応援団員が、日本プロ野球機構や球団から給料や報酬をもらうことはありません。
すべて無報酬です。
活動資金はすべて自己負担です。
応援団として活動するためには、お金がかかります。
ホテル代に飛行機代に楽器代・・・
そのお金は、すべて自分が稼がないといけません。
それに、応援団員にも、生活があります。
衣食住にお金がかかるし、たまには映画も観に行きたいし、デートだってしたいし、税金だって納めないといけません。
球場で応援団している時間は働けないので、それ以外の時間を使ってお金を稼がないといけません。
そんなこんなで、活動資金や生活資金を作るにはけっこう四苦八苦することも多いです。
応援団として活動すればするほどお金はなくなるし、また働く時間も削られてしまいます。
経済面に関してはやはりかなりの負担を強いられているのが現状です。
差し入れを頂くことはある
完全無報酬ですが、いろんな方から差し入れをいただくことがあります。
支援していただける個人や団体、あるいは見ず知らずの一般ファンの方から頂戴することもあります。
かつかつで活動している応援団員にとって、大きな救いになっています。
とてもありがたいことです。
この場をお借りして、御礼申し上げます。
チケット代は無料か?
次に、チケット代を見てみましょう。
チケット代はすべて自己負担
チケット代も、一般ファンと同じように、すべて払っています。
タダどころか、割引すらしてもらいません。
皆さん安心しましたか?
それともがっかりしましたか?
ただ、優先購入など配慮してもらうことはあります。
一般ファンがチケットを取りにくいような試合でも、
応援団員はチケットが買えないということはほぼありません。
観戦を希望すれば、どんなプレミア化した試合のチケットだろうがゲットできます。
特権の悪用は厳禁
どんな試合のチケットも入手できると書きました。
ただし、それは応援団員として活動するためのチケットです。
そのチケットを使って、一般ファンとして観戦することはできません。
まして、応援団として購入したチケットを、『知り合いに譲る』とか『収益目的で他者に売却する』ことは絶対にできません。
発覚次第、厳しいペナルティが課せられます。
間違いなく発覚するはずです。
おそらく応援団員はクビになるでしょう。
だから、そういうことをする応援団員はまずいません。
お金のやりくりはどうする?
というわけで、応援団も一般ファンと変わらない、ごくふつうの『いち観客』でした。
完全に無報酬で、チケット代の割引もない。
でも、あれだけの時間とお金を応援活動にささげているのに、収入はどうするのでしょう。
そこで、どこかでお金を稼ぎながら、応援団活動もちゃんと行う、応援団のライフワークバランスの一部を紹介します。
オフの間にひたすら稼ぐ
野球のシーズンはオープン戦や日本シリーズを含めても、最大で3月~11月初旬までです。
なので、シーズン中はめいっぱい応援活動をして、オフになるとモーレツに働いてお金を稼ぐというパターンがあります。
会社員にはなかなかやりにくい働き方なので、自営業、フリーター、フリーランスに向いたやり方です。
融通の利く仕事をする
働きながら応援団をするやり方です。昼間は仕事、夜は応援団と切り替えを徹底します。
遠征やデーゲームでは、休みを取ります。野球の試合がない月曜日などに集中して働きます。
会社によっては、難しいかもしれません。
あとは、『朝が早くて終業も早い仕事』とか、『出張が多くて遠征しやすい仕事』を選ぶ人もいます。
これなら会社員をやりながら応援団活動がやりやすくなります。
この場合、『勤務地が球場から近い』というのも会社選びの条件になります。
自分で稼がない
応援団活動に専念して、自分では働かないという人もいます。
学生、主婦に見られますが、なかには親、友人、配偶者や交際相手などに頼る人もいます。
あくまで普通の会社員をがんばる
普通の会社員をしながら、応援団をやる人もたくさんいます。正社員もたくさんいます。
自治体や大手企業に勤めている人もいます。
会社員なので、とりあえず生活には困らないし、応援団活動をする資金もなんとか稼げそうです。
ただ、普通の会社員と同じように仕事をしていたら応援団活動ができなくなるので、やはり仕事へのウエイトは若干少なめになります。
他の社員に比べて「残業が少ない」「休みが多い」「休日の社内行事に顔を出さない」など温度差を感じられることが多いため、昇進や出世が難しく、下手すると左遷とか退職勧告をされる可能性もあります。
応援団員であることを職場に明かすかどうか
ちなみに、自分が応援団員であることを職場に明かすかどうかは微妙なところです。
大事な試合があるときは仕事より応援団を優先することがあることを公言している人もいます。
その方が円滑にいくのなら公言すればいいですが、実際は反感を買うことの方が多そうなので、言わない方がうまくいきやすいです。
僕は、応援団を内緒にするのはもちろん、野球自体に興味がないということにしています。
なので、僕が仕事を休んだり早退したりしても、野球観戦と結び付けて考える人は職場にはいません。
あとは、「仕事をするときは集中して成果をあげる」「倹約につとめてお金を貯めておく」などを日ごろから心がけることで、シーズン中に安心して活動できる準備をしています。
応援団と会社員の2足のわらじを履くことで、時間やお金を浪費することなく大切に使うようになりました。
まとめ
応援団はどこからもお金をもらわず、チケットの割引すらしてもらえません。
チケット代、楽器代、遠征費、応援団の維持運営にかかる費用などはすべて自己負担です。
経済力がないと続きません。
そこで、応援団員は応援団活動が維持できるよう、仕事や働き方に工夫を重ねて、なんとか理想のライフワークバランスを実現しようとしています。
仕事していない風に見えて、みんな何かしらの収入源は確保しているわけです。
働くときには死に物狂いで働く、そしてプライベートな時間はしっかり応援活動する。
そのメリハリがやる気や集中力を生み、やりがいや生きがいを感じさせ、ひいては人を成長させ、公私の充実につながっていくのかもしれません。
最後に、応援団の活動に理解を示し、差し入れをしていただいている皆様方、日ごろから大変感謝しております。
応援団が活動を維持できるのも、ひとえに皆様のおかげです。
この場をお借りして感謝申し上げます。
以上、『応援団の収入事情を大暴露【給料あり? チケットは無料?】』でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。