日本シリーズに強いチームはどこ? 日本一から遠ざかっているのは?

おはようございます、元応援団員のハルカです。


プロ野球の1年間の締めくくりとして、毎年10~11月頃に日本シリーズが開催されます。

その年の日本一を決める、大事な試合です。

1年間の集大成とも言えますね。


日本シリーズは、両リーグから1チームしか出場できません。

当然、球団ごとに、出場回数も違えば勝率や日本一になった回数も違います。


では、日本シリーズに一番強いのはどこのチームでしょうか。

また、一番多く出場しているのはどこのチームでしょう。

そして、もっとも日本一から遠ざかっているのは、どこでしょう。


今回は、日本シリーズをテーマに、各球団の戦績を見てみたいと思います。




日本シリーズとは

日本シリーズは、セ・パ両リーグの代表チームが対戦し、日本一のチームを決める試合のことです。

正式には『プロ野球日本選手権シリーズ』というようです。

毎年開催されます。


『クライマックスシリーズの勝者』が、リーグの代表チームになります。

ペナントレース優勝チームではありません。


日本シリーズは4勝先取。

勝った方が、その年の日本一のチームということになります。


開催する球場の決め方

日本シリーズは、引き分けを考慮しなければ最大で7試合行われます。

と言っても、7試合を毎日連続でやるわけではありません。


まず2連戦を行います。

1日空けて、今度はホームとビジターを入れ替えて、3連戦をします。

さらに1日空けて、再度ホームとビジターを入れ替えて、2連戦をします。


最初の2連戦をどちらの球場で行うかは、年によってあらかじめ決められています。

西暦の奇数年はパ・リーグ、西暦の偶数年はセ・リーグの本拠地で行います。


2021年は奇数年なので、まずはパの本拠地で始まるわけです。


ちなみに2020年は、新型コロナウイルスで打ち切りになることが想定されていたようです。

その場合、その時点までの試合を対象として、『TQB』という世界野球ソフトボール連盟が規定する1イニングの得失点率によって優勝チームを決定することになっていたようです。

2021年も、同様の準備があるようです。


延長イニングと引き分け

延長は12回までやります。

ただし、第8戦以降は、決着がつくまで延長戦が続くようです。

そのため、第7戦まで全戦引き分けだったとしても、最大14試合しか開催されません。


ただ、第10戦以降『先攻・後攻』とか『どの球場でやるか』などに関する規定はないそうです。


出場資格者

日本シリーズは、出場有資格者の枠があります。

両球団は、それぞれ支配下登録されている選手の中から40人を出場資格者として選出します。


ベンチ入りメンバーも上限があります。

監督1名、コーチ8名以内、選手25名以内と決まっています。

コーチを兼任している選手は、選手の人数として数えられるそうです。


そのほか、スコアラー、トレーナー、マネージャー、通訳、広報、用具担当者が各1名です。


ただ、通訳に関しては、必要な使用言語の数に応じて、2名に増やすことができるようです。


ブルペン捕手は2名までで、ベンチ入りはできません。




球団別の戦績

それでは、球団別の戦績を見てみましょう。

日本シリーズに一番強いのは、どこのチームでしょうか。


優勝回数

まずは、優勝回数と出場回数を見て行きましょう。

数字は、2020年までのものです。


優勝回数/出場回数 (日本一率)

読売     22/36  .611

西武     13/21  .619

ソフトバンク 11/20  .550

ヤクルト    5/ 7  .714

オリックス   4/12  .333

ロッテ     4/ 6  .667

日本ハム    3/ 7  .429

広島      3/ 8  .375

中日      2/10  .200

DeNA    2/ 3  .667

阪神      1/ 6  .167

楽天      1/ 1  1.00


西武は西鉄、ソフトバンクは南海とダイエー、オリックスは阪急、ロッテは毎日と大毎、日本ハムは東映、DeNAは大洋と横浜を含めています。


優勝回数がもっとも多いのは読売の22回です。

続いて、西武の13回、ソフトバンクの11回と続いていきます。


読売が圧倒的ですね。

パ・リーグ内では西武とソフトバンクが競っている状態です。


中日が2回、阪神が1回というのが少なく感じます。

新設球団の楽天が2013年に優勝したので、現在の12球団はすべて日本一の経験があります。


日本一(にほんいち)率

日本一率ではどうでしょう。(そんな言葉があるかは知りませんが)

日本シリーズに出場したら、どのくらいの割合で日本一になるのか』を、比較してみましょう。


先ほどの上位球団をみてみます。

西武が .619でトップ。

続いて読売が .611

少し離れてソフトバンクが .550となっています。


この上位3球団は、日本シリーズに出場したうちの半分以上は日本一になっているようです。

日本シリーズ出場回数も多いので、日本一の回数が多いのも当然ですね。


分母が小さいので比較対象外かもしれませんが、

楽天は1回中1回、DeNAは3回中2回日本一になっているので、高い確率で勝ち抜いています。


中間層を見ると、ヤクルトが7回中5回、ロッテが6回中4回日本一になっています。

日本シリーズに出たらだいたい勝つ、という感じですね。


逆に日本シリーズに弱いチームもあります。

オリックスは12回中4回、中日は10回中2回、阪神は6回中1回しか日本一になっていません。

優勝回数のわりに、日本一の回数がなかなか伸びないようです。


ちなみに、リーグ同士の戦績を比較するとどうなるでしょう。

パ・リーグの優勝回数が36回、セ・リーグの優勝回数が35回と拮抗しています。

通算勝利数もパが209勝、セが202勝と、差がありません。


ただ、近年だけに目を向けると、パ・リーグが圧倒的に日本シリーズで勝っています。


勝敗

今度は、視点を変えて『勝利数と勝率』を見てみましょう。


DeNA    16試合  10勝  6敗 0分 .625

ヤクルト    41試合  24勝 17敗 0分 .585

楽天       7試合   4勝  3敗 0分 .571

ロッテ     32試合  17勝 14敗 1分 .548

ソフトバンク 113試合  60勝 51敗 2分 .541

読売     206試合 109勝 95敗 2分 .534

西武     130試合  68勝 60敗 2分 .531

日本ハム    41試合  19勝 21敗 1分 .475

オリックス   70試合  31勝 37敗 2分 .456

広島      54試合  21勝 29敗 4分 .426

中日      60試合  23勝 36敗 1分 .390

阪神      36試合  13勝 22敗 1分 .361


勝利数で並べると『優勝回数』と同じ序列になってしまうので、勝率順に並べ直してみました。


先ほど『日本一率』で取り上げた4球団が上位にきています。

DeNAや楽天は分母が小さいので参考程度かもしれませんが、短期決戦に強いイメージはあります。


一方、下位を見ると、やはり『日本一率』で取り上げたオリックス、中日、阪神の3球団がワースト4位に沈んでいます。




日本一からもっとも遠ざかっているのは?

今度は、日本一からもっとも遠ざかっているチームを見てみます。


最後に日本一になった年(最後に出場した年)

ソフトバンク 2020年(2020年)

日本ハム   2016年(2016年)

楽天     2013年(2013年)

読売     2012年(2020年)

ロッテ    2010年(2010年)

西武     2008年(2008年)

中日     2007年(2011年)

ヤクルト   2001年(2015年)

DeNA   1998年(2017年)

オリックス  1996年(1996年)

阪神     1985年(2014年)

広島     1984年(2018年)


近年はソフトバンクがずっと連覇していたため、他の11球団はその分だけ昔に遡らないといけません。

セ・リーグでは読売の2012年が最後です。

通算優勝回数では断トツの読売も、もう10年近く日本一になっていません。


近年、交流戦もそうですが、『セがパに敵わない』という状況が続いています。

こうして『最後に日本一になった年』を並べてみると、それが顕著に現れますね。




まとめ

日本シリーズの球団別の成績を見てみました。


日本一の回数で見ると、読売が圧倒的でした。

常勝チームだった西武や、近年圧倒的な強さを誇るソフトバンクがそれに続きます。

モノサシによって多少順位の変動はありますが、この3球団がトップ3と言って良さそうです。


通算成績では読売ですが、ここ最近の傾向でいえば、パ・リーグの強さが圧倒的です。

中でも、ソフトバンクの強さは際立っています。


2021年は、ソフトバンクはBクラスに沈んだためCSにも出られず、続いていた連覇には終止符が打たれました。

一方、セ・リーグは2012年の読売を最後に、もう10年近く日本一になれていません。


そろそろセ・リーグの巻き返しがあるのか。

それともしばらくパ・リーグの強さが続くのか。

2021年の日本シリーズの行方が楽しみです。


以上、『日本シリーズに強いチームはどこ? 日本一から遠ざかっているのは?』でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。