中田翔選手のG移籍に批判殺到! いったい何が悪いのか徹底解説
おはようございます、元応援団員のハルカです。
北海道日本ハムファイターズの主力だった中田翔選手が、読売ジャイアンツに移籍しました。
このトレードに関する話題で、野球界はかなり盛り上がっています。
賛成、反対、激励、批判、いろんな意見が飛び交いまくっています。
読売への批判や賞賛、
中田選手へのバッシングや激励
あるいは日本ハムへの批判や賞賛や同情。
まあ、これだけの大物選手が移籍したのだから、そりゃ話題にもなります。
当然、賛否両論もあります。
しかし、今回の盛り上がりはいつもと違います。
どこかの主力選手がFAなんかで移籍するとき、何らかの批判とかはつきものですが、今回はいつも以上にかなり議論が沸騰している様子です。
いったい、何がそんなに話題になるのでしょう。
また、なぜこんなに反対意見や批判が多いのでしょう。
そこで、今回の記事では、中田翔選手の球歴や人物、今回のトレードに関与しているであろう出来事などを掘り下げたうえで、今回の移籍の何に対して批判が集まっているのかを見て行きたいと思います。
さらに、今回の移籍が両球団にとって、また中田選手にとってよかったのか悪かったのか、考えていきたいと思います。
中田翔選手の球歴
では、今回の主役である中田選手がどのような選手なのか、その球歴や人物を見て行きたいと思います。
ちなみに、数字なんかを置いておいて中田選手を言葉で表現するなら、『豪快』であり『華やか』な選手です。
スター性をもった選手なのは間違いありません。
高校時代
中田選手は高校時代、強豪である大阪桐蔭高校で1年生のときからレギュラーを張っていました。
四番エースとして活躍していて、150キロを超える豪速球を投げ込む一方で、豪快な本塁打をスタンドに叩き込んでいました。
やがて『平成の怪物』と呼ばれるようになり、高校通算で87本もの本塁打を放ちました。
高校ビッグ3と評され、日本ハムを含む4球団からドラフト1位指名を受けました。
プロ入り後
投手ではなく、野手としてプロ生活をスタートさせました。
ポジションは何度か変わりましたが、すぐにレギュラーの座を掴みました。
豪快な本塁打が似合う選手で、広い札幌ドームを本拠地にしながら、日本ハム時代には通算261本を放ちました。
それ以上に特徴的なのが、勝負強さです。
打率はそんなに高くなく、ほとんどのシーズンで.250〜.260台にとどまるのがふつうです。
それでいて、打点は100をゆうに超えて行きます。
100打点以上が5シーズン、うち3回は打点王獲得と、勝負強さは圧巻です。
打撃フォームは幾度も変わりましたが、バットを顔の前にかざして構えに入るルーティーンには威圧感さえ感じます。
僕は、打席での圧力の強さは、現役選手で中田選手が一番だと思っています。
(ここでいう圧力は、暴力的な意味ではありません。オーラだと言い換えてもいいです。)
とにかく凄みは半端ないです。
国際大会では日本代表のメンバーにも選ばれ、勝負強さを発揮して活躍しました。
2021年は開幕から不調で、もしかしたら衰えも入っているのかもしれませんが、それでも打者としてまだまだバリバリにやれる力をもった強打者なのは間違いありません。
また、打撃ばかりが取り上げられがちですが、強肩やハンドリングを活かした守備にも定評があり、ゴールデングラブ賞も2度受賞しています。
今回の移籍が批判を集めた理由
今回の移籍が注目を集めた理由はいくつかあります。
・中田選手が日本ハムの生え抜きの人気選手であること
・かつては日本代表を努めるなど注目を集める選手だったこと
・今季不調とはいえ、昨年タイトルを獲ったばかりの実力者であること
・不祥事を起こし、処分中であること
・無償トレードであること
・移籍先の読売はコンプライアンスや風紀に厳しいチームであること
・不祥事発覚から移籍発表までが極めて短期間で決定したこと
これだけの大物選手が、不祥事で大バッシングされ、盟主と言われる球団に移籍したのだから、話題になるのも当然と言えます。
多方面から否定的意見が出るのもやむを得ないでしょうね。
では、何に根ざして反対意見が生まれるのか、その背景をもう少し探ってみましょう。
チームメイトへの暴行事件
2021年8月、中田選手がチームメイトに対して暴行を働いていたことがわかりました。
中田選手はすぐに自宅謹慎を命じられたそうです。
被害者に落ち度はなく、中田選手が突発的に腹を立てて暴力行為を行ったということでした。
球団は事情を重く見て、このことを発表するとともに、中田選手を出場停止処分にしました。
さらに、数日後には監督が『今後このチームでプレーするのは厳しい』という旨をコメントして、去就が注目されていました。
中田選手は元々性格も風貌もヤンチャで知られる選手でした。
また、よくも悪くもお山の大将的なところがあり、ちょっと自己中心的なところが見えてしまうのが残念に思えるときもありました。
自分の不満や不機嫌を周囲にまき散らす傾向もあったようです。
若手の頃はともかく、年長者の部類に入ってもいまだにヤンチャだったら、さすがにチームとしても持て余してしまいます。
戦力として充分すぎる実力をもった選手ではありますが、こうした人物的な観点から、日本ハムが中田選手の放出を決めたことは容易に想像できます。
こうした経緯があったため、中田選手がバッシングされ、『考えが甘い』とか『大人になれ』などと批判をされることになりました。
移籍先の球団は人気も注目度も高い『球界の盟主』
移籍先が読売だったことも、批判を大きくする理由の一つです。
もし移籍先が読売ではなく例えば広島とかだったら、美談にすらなっていたかもしれません。
移籍先の読売ジャイアンツは、コンプライアンスに極めて厳しいチームです。
『球界の盟主』とも言われる球団です。
人気があり、注目度が高く、それゆえ常に批判的な意見にも晒される球団です。
中田選手の獲得は、アンチ読売の人たちに対して、格好の批判の材料を与えることになります。
・日本ハムで謹慎中だったのに、移籍後すぐに試合に出すのはおかしい
・読売がまた他球団の主力選手を乱獲している
・どさくさに紛れて無償で獲得するのは卑怯だ
など。
ま、当然そういう意見はたくさん出るでしょう。
一方、読売ファンやOBからも、否定的なコメントが多数寄せられています
・中田選手を加入させることでチームの風紀や結束が乱れるのではないか
・中田選手を獲得することで若手選手の出場の場を奪う
・なぜ問題のある選手をわざわざ獲得する必要があるのか
また、『二岡選手を受け入れたときの借りを返したのではないか』という穿った見方もあるようです。
さらに、読売には『巨人軍は紳士たれ』という言葉があります。
具体的に言うと、日本ハム時代の中田選手のシンボルでもあった『金髪』『ヒゲ』『金のネックレス』などは読売では御法度です。
中田選手は遅刻も多かったそうですが、今後はユニフォームの着こなしから指導されることになるかもしれません。
そういう面からも、『中田選手を歓迎できない』とか『中田選手は読売でやっていけないのでは』とか『中田選手が読売の看板に泥を塗るのではないか』とか言われることになっています。
今回の移籍をどう評価するか
今回の中田選手の無償トレードは、中田選手にとって、読売にとって、どのような影響があるでしょうか。
中田選手は、移籍を機に再起を図りたい
日本ハム時代に起こした暴行事件に対して、中田選手は『深く反省している』旨のコメントを出しました。
読売への移籍会見では、黒髪で現れました。
移籍初打席で貫禄の四球を選び、2戦目はスタメンで出場して貴重な本塁打を放ちました。
野球ファンの中には、中田選手の復活を願う人は多いと思います。
華やかな選手ですし、生意気ながら憎めないところもあります。かっこよさもあります。
悪いところがたくさんあるけども、魅力も同じくらいあって、ある意味憧れを感じるワクワクする選手です。
読売には同級生の丸選手をはじめ似た世代の主力がたくさんいます。
原監督は選手のやりくりが上手なので、うまく采配してくれると思います。
また、厳しい監督でもあるので、甘いことを考えていたらすぐに外されてしまう厳しさもあります。
こうした環境で、中田選手は再起を図り、またみんなを虜にするほどの大活躍をして欲しいと思います。
読売は、さすが『球界の盟主』だったと言わせたい
『球界の盟主が行うべきトレードだったのか?』
だいたい何をやっても批判される読売ですが、今回はいつも以上にバッシングをされています。
『紳士たる球団が、よりによって暴力事件を起こした問題児を獲得するのか』と言われればチーム方針に反しているように思えます。
『他球団の主力選手を無償で強奪した』という側面を強調されたら、いかにも聞こえは悪いです。
『チーム内のバランスは取れるのか』と言われたら、首脳陣も不安を抱えているとは思います。
でも、ぜんぶ乗り越えて欲しいと思っています。
読売も、こうした批判を受けることは覚悟の上での獲得だと思います。
『無償で打点王が手に入る』なんて軽い考えとは思えません。
どんなに批判を浴びようと、『中田選手をここで終わらせない』『この選手を必ず復活させる』という決意のもとでの獲得だと思います。
先ほども書いた通り、読売には中田選手と同世代の主力選手がたくさんいます。
彼らの前で、中田選手も和を乱すような言動をするわけにはいかないし、またしないのではという気がします。
また、原監督も厳しい監督なので、中田選手も内面的に大人になっていくのではないかと期待できます。
あとは『どのように中田選手を扱うのか』が注目されますが、ここは原監督の手腕に期待です。
原監督は選手のやりくりが上手く、色んな選手をうまく起用しながら試合を進めて行く采配のやり方は、かなり巧みで卓越しています。
きっと、原監督はうまく中田選手を使いこなすと思います。
そうして、中田選手を復活させ、最終的には『さすが球界の盟主』だったと言わせて欲しいです。
まとめ
今回は、ヤンチャな中田選手が、紳士たる読売に移籍するということで話題を生みました。
それも、不祥事を起こした末の謹慎期間中の無償トレードなので、いっそう話題性がありました。
当然、批判はあります。
読売にも、中田選手にも、厳しいバッシングが球界内外から寄せられています。
それでも、僕はこのトレードがあってよかったと思っています。
結果はまだわからないけど、中田選手が再起を図るには申し分ない環境が整ったと思っています。
さすが中田翔!と言わせて欲しいです。
さすがジャイアンツ! と言わせて欲しいです。
中田選手の復活に期待しています。
以上、『中田翔選手のG移籍に批判殺到! いったい何が悪いのか徹底解説』でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。