ボロ負け試合の観戦術! ワンサイドゲームの7通りの楽しみ方
おはようございます、元応援団員のハルカです。
長いシーズンの中には、何度かワンサイドゲームがあります。
一方的に勝つこともあれば、負けることもあります。
自分が観戦した試合でのボロ負けなんてのは最悪で、初回に大量失点でもした日には、「お金返してよ」の一言も言いたくなるくらいつらくなります。
しかし、嘆いていても展開は変わりません。
それなら、ボロ負けの試合なりに試合を楽しむ方法はないものかと考えてみると、まあないわけではありません。
諦めて球場を退出し、他のことに時間を使うのもアリですが、ここではワンサイドで試合が壊れてしまったあとの観戦を楽しむ方法を紹介してみます。
ボロ負けの中に光明を見出す
凄惨な試合の中から、希望が持てる部分に目を向けてピックアップします。
①個々の活躍に期待する
チームが大敗でも、個人的に活躍する選手がいます。
一人気を吐いてマルチヒットを打つとか、中継ぎ投手が2回をパーフェクトリリーフするとか、そういう活躍に目を向けます。
これが期待の若手とか、復活を期す選手の復調だったりすると嬉しさも増します。
あとは、連続安打の試合が伸びたとか、タイトル争いしている選手の打点が増えたとか、個人記録が前進すれば、敗戦の中に光を見出すこともできます。
②相手を少しでも消耗させる
同じ大敗でも、まったく無抵抗のまま敗けるのと、次に繋がる敗け方をするのでは今後が違ってきます。
わかりやすいのは、「1点でも多く返す」「追加点をこれ以上やらない」など、相手に気持ちよく勝たせず、局所的にやり返すことで次につなげることです。
その観点をもって観れば、大敗の中でもここは大事にしたいなというポイントが見えてきて、まだまだ試合を楽しむことができます。
勝敗以外のことに視点を切り替える
勝敗では『負け』になってしまうかもしれませんが、成績のことを度外視して、別の視点から試合を観戦します。
③プロのプレーに酔いしれる
勝敗を度外視することで、普段以上にプロのプレーに集中できます。
ワンサイドゲームになるとプレーの質が若干落ちることはあるかもしれないけど、それでもプロのプレーは見る価値が高いです。
身体能力も高いし、技術力もあります。
勝敗にこだわらない分、両チームの優れたプレーを純粋に評価したり味わったりできます。
④両チームがワンサイドゲームでどのように采配するか観察する
序盤で試合が壊れてしまっても、点差によるコールドゲームはありません。このため、9回までイニングを消化しないといけません。
そこで、残りのイニングで両チームがどんな試合運びをするのかに注目します。
負けているチームとしては、こんな試合で優秀な中継ぎ投手を何枚も使いたくないので、「どのように負けるか」という戦い方を選択する必要があります。
140試合のうち60は負けてもいいわけで、敗戦をいかにうまく織り込めるかは監督の手腕でもあります。
つまり、ボロ負けの試合をどのように負けるかが大事ということです。
たいてい、敗戦処理投手がベンチ入りしています。若手にとってはいいアピールになります。同様に、主力野手を休ませて、若手に切り替えることもできます。ただ、投手の場合はあまりに早い回に先発がノックアウトされたら、勝ちパターンの投手をある程度使わざるを得ない場合もあります。
難しいのは、序盤で0-10くらいにされたスコアを、中盤で6-12くらいに盛り返したときです。あくまで逆転勝利の可能性を掴みに行くのか、今日は1敗すると割り切ってこれ以上の消耗を防ぐのかは、判断が難しいところです。
勝っている方のチームにもジレンマがあります。先発投手を早い回で引っ込めるか、それとも行けるところまで行かせるのか。誰が投げているかにもよって当然変わってきます。野手も同様で、主力をどの時点で引っ込めるのか、あるいは引っ込めないのか。
絶対に勝たないといけない試合なら、点差に関わらず最後まで気を抜かず攻め切る、守り切る姿勢が必要な試合もありますし。
こうした判断を観察するのが、ワンサイドゲームの最大の見どころかもしれません。
また、野球界にはワンサイドゲームに関する不文律というものが存在します。
ゲームの中でそういったお互いの配慮なり駆け引きを見いだすというのも楽しみかもしれません
⑤マネジメントを予想する
一軍と二軍の選手は絶えず入れ替わっています。
この敗戦によって、誰が二軍に落ちそうとか、明日はスタメンのここに入れ替わりがありそうとかを予想するのも楽しみ方の一つです。
単純に試合をぶち壊した選手が懲罰または調整のために降格するだけじゃありません。
大敗によってチームの弱点とか不足していることが表面化すれば、それを修正したり補ったりするための入れ替えもあります。
そうした采配やマネジメント部分に目を向けて楽しむこともできます。
球場の雰囲気を味わう
もう試合からは目を逸らし、球場を楽しむ方向に楽しみ方をシフトしてしまいます。
⑥球場を楽しむ
野球場はアミューズメントパーク。
何も野球観戦だけが楽しみではありません。
試合が壊れてしまったのなら、球場の雰囲気を思い切り楽しみながら過ごすのも手です。
普段はプレーが気になってじっくり回れなかったお店とか、モニュメントとか、球場の造りなんかをゆっくり味わってみるのも楽しいです。
幸い、他のお客さんが帰り始めたら球場は空いてきます。
試合終盤あたりになってくると、だいぶ空席が目立つようになります。
のんびりゆったりした雰囲気になり、座るのも移動するのもラクになります。球場を広く使えるようになります。
今まではイニングの合間にしか行けなかった売店とか球場巡りが、試合の経過が気にならなくなった瞬間からどのタイミングでも気にせず行けるようになります。
番外編:応援団にとってのワンサイドゲーム
最後に、応援団のワンサイドゲームの処し方と、それに乗っかるやり方について紹介してみましょう。
⑦応援を楽しむ、応援団の悪ノリに付き合う
応援団にとっても、一方的な大敗は面白くないわけです。
だからといって試合途中で応援を放棄するわけにもいかないので、試合終了のそのときまで大逆転を信じて応援し続けます。
応援団としては、ボロ負けでかえってモチベーションが上がったりします。
『奇跡の逆転勝利を信じて』という理由ではありません。
こんな試合でガッカリしているファンを盛り上がらせて最後まで楽しませてあげたいという気持ちになるからです。
応援団は前向きじゃないと長いシーズンは乗り切れません。
また、応援団としては、やってみたかった応援を試すこともあります。
普段はやらないような悪ふざけをすることもあります。
・「この回1点でも返したら俺たちの勝ちだ」「この回相手チームより大きな声援を送れたらファンとしては勝ちだ」などリードで煽る
・特にチャンスでもないのにチャンステーマを演奏する
・あえて緊迫したゲームのように全身全霊をかけて応援する
・「絶対勝つぞ」など、ワンサイドで負けているときに相応しくないコールを送る
・OBの応援歌の流用などで遊んでみる
こんなときは、ファンの皆さんも応援団の機転に乗っかって、思い切り応援を楽しんでみてください。
一緒にバカ騒ぎして、つまらないワンサイドゲームでも楽しく盛り上がりましょう。
まとめ
観戦した試合がワンサイドでのボロ負けになることもあります。
そんな時、そうそうに球場を立ち去って別のことをやるのもいいですが、せっかく時間とお金を使って球場に来たのだから、負け試合なりの楽しさを味わうのも一つの手です。
運悪くワンサイドでのボロ負けになってしまったときは、ぜひここで挙げた観点から試合を楽しむためのヒントを得てもらえたらと思います。
どんな試合でも、応援団は最後まで応援しています。
皆さんも、最後まで野球を楽しんで、少しでも満足して帰ってほしいと思います。
以上、『ボロ負け試合の観戦術! ワンサイドゲームの7通りの楽しみ方』でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。