応援団員はどんな人たちがいる? 個性的で魅力溢れる顔ぶれ
おはようございます、元応援団員のハルカです。
別の記事で紹介したとおり、応援団員は基本的に無給のボランティアとして活動しています。
無報酬にも関わらず、自分の人生を削りながら応援団活動に従事する応援団員たち。
いったい、応援団はどんな人たちがやっているのでしょうか。
『怖そう』『熱そう』『いかつそう』など、応援団員に対してみなさんも様々なイメージをお持ちだと思います。
今回は、そんな応援団員の顔ぶれについて、属性や人間性などの観点から紹介してみることにします。
団員の属性は千差万別
団員の属性はバラエティに富んでいて、性別も年齢層もバラバラです。
職業は、学生、フリーター、会社員、公務員、経営者など様々です。
当然ながら性格は千差万別。
年齢層は幅広く10代〜60代が多いです。女性団員も活躍しています。
かつては、応援団と言えばちょっと強面でけんかっ早いなどのイメージがありました。
やっぱりちょっと怖めの人が多かった気がします。
2006年に特別応援許可がはじまって以降は、ごく普通の人たちが応援団をやっています。
日常生活からは応援団をやっているなんて想像もつかないような、「ぽくない」人もたくさんいます。
爽やか、優男、淑女、イケメン、リア充などのワードが似合いそうな若手もいれば、パッと見、さえない人生を送ってそうな人が応援団でバリバリ活躍して輝いていたりもします。
この道何十年と長く続けている人がいる一方、すぐにやめてしまって入れ替わりが激しい一面もあります。
熱狂ファンが高じて応援団員?
応援団に入るからには、そのチームが大好きで、より応援したいと思った熱い人ばかりなのでしょうか。
もちろん、それが王道です。
チームへの熱い想いを一層ぶつけたくて応援団をやるのが自然な形です。
元々は熱狂的な一般ファンだった人が応援団に入るケースは、僕もたくさん見てきました。
でも、意外とそうでもない人もけっこういます。
一言で言えば「応援好き」が集まっている感じです。
そのチームが好きというより、野球の応援スタイルが好きな人が多い印象です。
『目立ちたい』『盛り上げたい』『スタンドをまとめあげてみたい』など、不純にも思える動機で始める人もいます。
これ言ったら怒られそうだけど、チームのことは別にそこまで好きじゃないという人もいました。
当然、他の応援団員やファンと温度差を感じているようです。
好きな選手も特にいないようだし、球団の歴史を熱く語っても全然響いていないし、まして嫌いな球団の悪口を言われても共感できないのでしょう。
案外、一部の応援団員の『ファン度合い』はこんな感じだったりします。
誤解のないように言っておきますが、応援活動への情熱がないという意味ではありません。熱意は誰よりもあったし、応援団で手抜きをしている様子もありません。常に全力で応援をしています。
ただ、チームへの思い入れがないということです。
矛盾するように感じるかもしれませんし、一般ファンの方には理解が難しいかもしれませんが、一部ではこういう頑張り方もあります。
繰り返しますが、多くの応援団員は『元熱狂的な一般ファン』です。
熱狂ファンが高じて応援団員というのが王道パターンです。
一方で、ただ応援スタイルが好きで応援団に入る人もいます。
中には、選手に詳しくなかったり、野球のルールをよく知らないという強者もいます。
初めて交流戦が実施された2005年頃、相手のリーグの球団名がすぐに6つ挙げられないという団員もいました。
応援団員のなかには、そうした野球素人もおうおうに紛れこんでいます。
応援団員は総じて人間力が高い
応援団は『個の力』より『チームの力』を問われます。
なので、組織として活動できない人にはまずできません。
コミュニケーションやリーダーシップといった対人スキルはもちろん、目まぐるしく状況が変わる試合展開に応じて応援を展開させないといけないので、臨機応変に動ける応用力や機敏性も求められ、高い人間力が必要になります。
また、「テキトー」ができないキチっとした人が多いのも見られます。
こうした高い人間力を誇る応援団にあっては、ポンコツのような人はいません。
行動力、知力、勇気の結晶でできた粒ぞろいの人たちです。
何より、情熱というか、エネルギーに溢れる人ばかりです。
体育会系バリバリの応援団で過ごしているだけあって、社会性も抜群です。
同時に、応援団活動を維持できるだけの経済力も身につけています。
応援団は毎日球場にいるけど暇人の集まり?
応援団は、なにも本拠地のある地域だけ存在しているわけではありません。
地方に在住している団員がいたり、地方に支部があったりします。
例えば、関東に本拠地を置く球団であっても、大阪に応援団の支部があったり、そこに福岡県在住の応援団員が所属していたりという具合です。
そうすることで、全国どこの球場で試合があっても応援団の誰かが駆けつけることができるようになっています。
毎日球場に応援団がいるからと言って、同じ人が全試合を観戦しているわけではないということです。
どの試合も誰かが行くかどうかは、チームによって違います。
気合が入っているチームだと、どの球場でも必ず1人か2人は行かせています。
そこまでじゃないチームの場合、地方は支部に任せるとか、『誰かが行けたら行く』くらいのときもあります。
遠征であちこち飛び回る人も多いけど、地方に応援団員がいることで、どこで試合が行われてもカバーが容易になります。
時間とお金が無尽蔵なら全試合観戦とかやってみたいけど、まあとてつもなく困難なミッションですね。
まとめ
応援団は、様々なジャンルの人たちで構成されているグループです。
特に2006年以降は、普通の人が応援団をやっている感じです。
熱狂ファンが高じて応援団員になる人がいる傍ら、野球の応援スタイルや応援団の活動内容に興味を覚えて応援団に入る人もいます。
ひどいときは、野球の知識が乏しい人もいます。
応援団員の人間力は高く、その能力には目を見張るものがあります。
応援団員は津々浦々に在住することで、全国規模で開催されるプロ野球のすべての試合に誰かが駆けつけることができます。
(頻繁に遠征する人ももちろん大勢います。)
応援団員のことを少しは知っていただけたでしょうか。
応援団員は色々と誤解を受けることも多いですが、皆さんと同じように球団が好きで、チームを応援することが好きで、みんなでその勝利の喜びをわかちあうのが大好きな人たちの集まりです。
自分もやってみたいなーと思われた方は、是非このメンバーの中に加わってみてください。
きっと、個性的で魅力溢れる応援団員たちから、大歓迎されます。そして、あなたも仲間としてその中の一人になれます。
以上、『応援団員はどんな人たちがいる? 個性的で魅力溢れる顔ぶれ』でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。